「嫌ってたよ。
美咲さんは 俺のこと」
嫌ってた…?
そんなはず無いでしょ?
だって 翔太がいた時は美咲に対するイジメは全くと言っていいほど無かった。
イジメられてた美咲にとって 翔太は本物の王子に見えたはずだよ?
そんな王子を好きだった可能性は 全くの0とは言えないでしょ?
翔太は少し俯き ゆっくり ポツリポツリと話し始めた――…
「高校に入学して少し経った日。
調理実習があった違うクラスの女子に
クッキーを渡されたんだ。
そのクッキーを校舎裏に捨てる所を
偶然にも美咲さんに見られちゃって…。
