ウソ恋




王子の目をしっかり見て言う。


本気だと思わせるために。


告白なんて 彼なら何十回もされてるはず。


今更そんな驚いた顔しなくて良いよ。


早く返事して?


じゃないと息が詰まりそうなの。


胸が息苦しいの…。


両手で握っていた苺ミルクが汗をかいて私の手の平を濡らす。


腕を伝う雫にくすぐったさを覚えながらも 彼の返事を待った。



「――…ありがとう美咲さん。

凄く嬉しいよ」