もうあいつは電車に乗り込んでたんだ。 待てよ。 俺はまだお前に言ってねぇぞ。 やっと覚悟きまったんだよ。 嘘ついてバクバク鳴る心臓を抑えて電話したってのによ…。 「……なんだよ… !! 」 入学式に初めて会ったときから――… 「……好きなんだよ !! 」 俺の言葉はあいつには届かない。 「…好き なんだよ……。 お前が……優美が… !! 」 胸の温もりは 嫌でも俺から離れていった。