ウソ恋




違う高校に入学した私は美咲を助けることが出来なかった。


どうして私たちが双子だと言うことを隠し そしてお互いに違う高校に通うのか。


それは 双子じゃない学校生活を体験したかったから。


毎回のように言われる言葉。


毎日のように間違えられる名前。


告白してくる人達は私と美咲の区別が全くついていなかった。


そんな双子生活に 私達は少し疲れていた。


でも だからと言って私達が犬猿の仲だったわけではなく むしろその逆。


両親を事故で亡くした私達は支え合い 今日まで共に生きてきた。