精神的に起きることを拒否していると言うのはもの凄く厄介なんだ。 誰も美咲の心に話しかけることなど出来ないんだから。 眠り続ける美咲を説得することは出来ないんだから。 起きろって怒っても怒鳴っても同じ。 私は目に涙をため ただ静かに横になる美咲を見つめた。 「――…大丈夫ですよ。 美咲さんはきっと目が覚めますから。 あなたが信じなくてどうするんですか。 あなたは美咲さんの唯一の家族 なんですよ?」 「……はい…」