ウソ恋




早く行きたいという思いが募ったせいか いつもよりせっかちになる。


翔太に電話をかけ早々と去ろうと手を振り歩き出した時――…



「ん…っ !? 」



いきなり手を引かれ 後頭部を手で押さえ込まれる。


気付いた時には 私はすでに翔太と唇を合わせていた。


こんなに嫌なキスがあるだなんて思いもしなかった。


急いでるんだからやめてよ…。


顔をしかめているのが嫌でも分かる。


数秒キスをしてゆっくりと離れる翔太。


暗くて良かった。