ウソ恋




それが得策とは言えない気がするけどね。


私が驚いた顔をすると 零太くんは――…



「弟の俺が言うのも何だけど
翔にいってカッコイイでしょ?

だから心配なんだよね。

弟としてさ。

翔にいが変な女にたぶらかされて
るんじゃないかって…」



そう言う零太くんは私をジッと見つめる。


ううん 私の瞳を見つめているんだ。


それはまるで 警察が容疑者を疑うかのような視線。


ここで目を逸らしたり動揺なんかしたら一瞬でバレてしまう。


私は精一杯平常心を保って零太くんを見つめた。