ウソ恋




そう言い笑う翔太。


でも分かる。


その笑顔は偽物なんだってことくらい。


偽りの私にだって分かるよ。


だってそんなに悲しそうに笑うんだもん。


翔太は 「変なこと言ってごめん」 なんて言いながら玄関を開けた。


…私には何も言えない。


言う資格なんてないの。


悲しく笑う君のことを慰める事も出来ない。


私は君の話を…君の笑顔を見て ただ胸を痛める事しか出来ない。


ごめんね…。


心の中で謝っても意味はない。


だって所詮 それは心の中で言った言葉。


翔太に伝わるわけが無い。


私は普通に微笑んでくれる君に ぎこちない笑顔を見せた。