ウソ恋




翔太は嬉しそうに微笑み 私の手を引き歩き出した。


私はこうやって 自ら深い闇へと落ちて行くんだろうか。


もう後戻りはできない。


いや 後戻りする意味はない。


ここまで来たのなら とことん翔太の彼女として胸を張ればいい。


そうじゃないと怪しまれてしまう。


私は翔太に掴まれていない手で 翔太に見つからぬよう自分の胸をギュッと押さえた。