雨、冷たくて

「性同一性障害を理解する人は残念ながら少ないです。

けど…
男女という性別の前に一人の人間です。

そんな人たちを認めてあげてください。

理解してください」



涙を流すのはあの日以来。


そう、

本の中で日向にあたる人が死んだ日以来…



「冷たい雨が降るなら、温かい太陽の光も降り注ぎます。」


そう最後に言うと、

彼女はもう二度と語らないとマイクを置いた。



「…あ、アキさんありがとうございました」