「先輩って、何部ですか?」


いつものように、

廊下で会ったルイに声をかけられた。


「逆に、何部に見える?」


3年の教室は3階。

2年の教室は4階。


面倒なのに、

なぜかルイはいつも会いに来てくれる。


「…無難に、吹部とか?」

見た目がフルート奏者!!って、

この前ルイにからかわれたばかり。


「じゃぁ、楽器は?」

そう聞くと、やっぱりルイはこう言った。



「フルート奏者!!」