冬馬「…。」「…。」
春樹「…おいおい。普通、久しぶりに帰ってきた兄がいたら、飛びつくもんだろー。」
「…もう、そんな歳じゃないんだけど…。」
困り顔で言った。
春人「あきー、ただいま〜!」
「ふぎゃっ!」
ガバッと、勢いよく抱きつかれたから変な声がでてしまった。
冬馬「…シスコン…。」
春人兄と春樹兄に聞こえたかは分からないけど、かなり小さな声で冬馬は呟いていた。それも、かなり呆れたような顔で。ため息までついている。
春人「なんだよー、冬馬もやってほしいのかー?」
冬馬「絶対やだ!暑苦しぃし。」
階段に上がりながら、大声で言っていた。春人兄と春樹兄と冬馬は、ギャーギャー言っていた。こんな風に会話をするのも久しぶりだなー。家族っていいなー。
(お母さん、また、騒がしくなります。)笑いながら、3人を見た。

入学式から2週間たった。
今日から、1年生が部活に入部する日だ。ちなみに私は男子バスケ部のマネージャー。冬馬はバスケの推薦できているから勿論バスケ部。だが、1年生の間で冬馬が推薦なのを知ったのか、マネージャがかなり多い…。キャプテンである。泉先輩は、
「本気じゃない子はすぐ辞めるから大丈夫だよー。」
っと、あくびをしながら言っていた。この人、ほんとにONとOffの差が激しい人だなー。横目で泉先輩を見ていた。

『はーい。走り込み終了!15分間休憩ねー。』
「お疲れ様。スポドリとタオルね。(ニコッ」
男子「…///あ、ありがとうございます。///」
「泉先輩お疲れ様です。」
タオルとスポドリを差し出す。んーっと言って、泉先輩は受けとってくれた。冬馬はというと…。