本当の恋を… 〜僕等の恋愛事情〜

ジーっと見ているのが不思議だったのか夏樹が、
夏樹「…何?あんまり見られてると集中出来ないんだけど。」
ペンを動かしながら言ってきた。
「あー、悪りぃ悪りぃ。夏樹は本当に真面目だなって思ってさ。」
本当は違うけど…。
夏樹「ふーん…。宿題したら。分かんなかったら教えるし。」
「ハーイ…。」
嫌だけどやっとこ。今やっとけばわかんない所教えてくれるし。夏樹が持ってきてくれたジュースを一口飲んだ。甘くて美味しかった。なんのジュースかわかんないけど俺好みの味だった。

「今日は、ありがとー。」
夏樹「いいえ。またきてな!」
俺は夏樹に手を振り自分の家に帰って行った。

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中学に入って、
2週間が経った。最初とは違い色んなグループに分かれていた。
(入学当時は皆で固まってたのになー。)
俺は今でも夏樹と一緒にいる。俺はたまに女子に囲まれることがある。モデルだから人が集まってくるだけなんだろう。モデルだから仲良くなりたいっていう考えの人は嫌いなんだよな…。正直な所。
回りの男子からはチャラチャラしてるとか言われるし、チャラチャラしてないっての。
(見た目で決めるなよ…。)
夏樹「まーさーとー。今日から部活が正式に始まる日だからいこー。」
「…うん。」
体育館に行くと何人かの人が既に集まっていた。