夏樹が転校してから一ヶ月が経った。やっぱり、まだ夏樹の回りには女子がいた。しかも、まだ俺夏樹と話せてないし…。話したいことがあるんだけどなー。女子に囲まれてるし…。
(って!俺は恋する乙女か!)
自分の頭をガシッと掴んでうーとか、あーとか小さく叫んでた。 回りからは変な目でみられている。
モブ男2「…正人?大丈夫かー?」
しまいには心配までされるくらいだ。
「んー、俺の中での繊細な悩みだねー。」
唇を尖らせながら言った。
モブ男2「…相談にのりましょーか?」
「うわー!やっさし〜なんか良いことでもあったのー?でも、男に打ち明けてもねー。」
モブ男2「はぁー、モデルやってからチ男になって来てませんかー?」
「まだ、ちゃらくねーしー!」
ブーブー言いながらチャラ男への文句を言った。

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モブ男2「じゃあな〜正人〜。」
「おーぅ、また明日なー。」
んー、なんか眠い…。くあーっと大あくびをした時に夏樹が通りかかった。
夏樹は俺をジッと見て、
夏樹「くはっ!でっかいあくびだね。モデル様も台無しだよ(笑)」
あははと笑いながら俺を見てきた。ん?
「…なんで、俺がモデルやってるってしってんの?俺言ったっけ?」
夏樹はニコッと微笑むと、
夏樹「女子にきいたんだよ。正人のことをさ。」
「へー、女子に人気だことー。」
夏樹「…君こそ。」
お互い顔を見合わせて笑いあった。
そして、
「こんなに早くに会うとは思わなかったよ。」
夏樹「そうだな。奇跡としか言えないな。てか、全然話しかけてくれなかったから僕のこと忘れたのかと思ったよ。」
「…女子に囲まれてたから、行きづらかったし…。」