秋side
___入学式____
「星城高校1年A組。新入生代表。葵 冬馬」
拍手が体育館いっぱいに響き渡った。
その様子をボーッと見ていた。私は、入学式が苦手。というより、じっとしているのが苦手…。後輩が入ってくるのは嬉しい。けど、やっぱじっと座っているのは意外と体力をつかう。
新入生の皆が吹奏楽部の演奏で退場して行く。
(や、やっと終わったー。)そう思うと、肩がガクッと落ちた。
尚「あはは。秋大丈夫?」
尚〔なお〕は笑いながら聞いてきた。尚とは、片付けの担当が一緒だ。一年生の時に仲良くなった。尚はよく笑う。裏も表もない綺麗な笑顔。そんな尚の笑顔が大好きだ。
「うん。大丈夫かな!」ニーッと笑顔を尚に向ける。2人で会話をしながら、入学式で使った椅子とかを片付けていた。
尚「よしっ!終わったから教室に戻ろ〜!」わーいっと言いながら尚と一緒に教室を目指した。教室に戻ると、3人ぐらいの女子がいた。大きな声で喋っていたので、その子達の話が耳に入ってきた。
モブ1「新入生代表で喋ってた子さー、かっこよくなかった?」
モブ2「だよね〜!かっこよかった!!」
モブ3「私、ちょっと狙ってるんだよね〜♡」
尚「…。」
尚は下を向いていたが、すぐに私に向き直り、
尚「新入生代表で挨拶してたのって秋の弟だよね?」
「そう…だけど。」
驚いた。私に弟がいるっていうことを尚に話したことがなかったから。
尚「やっぱり!すごく似てたから。」
手をパチンと叩き、キラキラとした目で私を見つめてきた。
___入学式____
「星城高校1年A組。新入生代表。葵 冬馬」
拍手が体育館いっぱいに響き渡った。
その様子をボーッと見ていた。私は、入学式が苦手。というより、じっとしているのが苦手…。後輩が入ってくるのは嬉しい。けど、やっぱじっと座っているのは意外と体力をつかう。
新入生の皆が吹奏楽部の演奏で退場して行く。
(や、やっと終わったー。)そう思うと、肩がガクッと落ちた。
尚「あはは。秋大丈夫?」
尚〔なお〕は笑いながら聞いてきた。尚とは、片付けの担当が一緒だ。一年生の時に仲良くなった。尚はよく笑う。裏も表もない綺麗な笑顔。そんな尚の笑顔が大好きだ。
「うん。大丈夫かな!」ニーッと笑顔を尚に向ける。2人で会話をしながら、入学式で使った椅子とかを片付けていた。
尚「よしっ!終わったから教室に戻ろ〜!」わーいっと言いながら尚と一緒に教室を目指した。教室に戻ると、3人ぐらいの女子がいた。大きな声で喋っていたので、その子達の話が耳に入ってきた。
モブ1「新入生代表で喋ってた子さー、かっこよくなかった?」
モブ2「だよね〜!かっこよかった!!」
モブ3「私、ちょっと狙ってるんだよね〜♡」
尚「…。」
尚は下を向いていたが、すぐに私に向き直り、
尚「新入生代表で挨拶してたのって秋の弟だよね?」
「そう…だけど。」
驚いた。私に弟がいるっていうことを尚に話したことがなかったから。
尚「やっぱり!すごく似てたから。」
手をパチンと叩き、キラキラとした目で私を見つめてきた。

