会場につくと直ぐに練習が始まった。
決勝だからといって皆緊張している様子はなかった。少し安心した。
そして、練習が終わり。
俺達は整列をした。


そして、


___試合が開始された___

立花は前やった時よりも強くなっていて
正直抑えられるか心配だったが、俺もそれなりには強くなっている。今は、俺達…千鳥中がリードしている。これなら、勝てる！そう思った時、

夏樹「…へぇー。強いね。けどさ、こんなに強くなっても性格良すぎたら、勝てるもんも勝てないんだよ。」
立花が俺に言った。今までに見たことがないくらい俺を睨んでいた。
立花にパスが回ってきた。立花は意味ありげに笑い、
夏樹「…もう、こっからは点なんかとれなくなるよ。」
そう言って、アイツはパスをした。
立花が言ったように、俺たちはそれから点がはいることはなかった。
最後には皆諦めモードで、結局最後には誰も走ることもしなかった。ただ、たっているだけ。
夏樹｢ほらね、僕の言ったとおりになっただろう。お前は僕には勝てないんだよ。｣
そう言って、最後にシュートをした。
ブザービート。
試合は終了した。ボロ負けだ。
俺たちは列に並んび、一礼した。戻る時に立花に呼びとめられ、
夏樹｢失望したよ。もっと出来ると思っていたんだけどね。｣
それだけ言うと、自分のベンチに戻っていった。


秋「…ノエ…ル。」
秋が心配そうに俺を見ていた。何かを言いたいんだけれど、言葉が見つからないのだろう。
「…ごめん。今は話かけてこないで。」
秋は少し考えてから、
秋「…正人くんが話したいことがあるって…。」
俺は驚いた。
秋｢今、外で待ってるんだけど…。｣
｢…分かった。少ししたら行くわ。｣
そう言って、俺は外の方へ向かった。

出口の付近で正人は立っていた。
正人｢…すげー、試合だったな。｣
｢…そんなこと言うためにわざわざ呼んだのか。｣
俺は少し睨んだ。
正人｢いや、夏樹について言っときたいことがあるだけだ。｣