本当の恋を… 〜僕等の恋愛事情〜

秋「私、パス出すから。とりにくかったらいってね。なおすから。」
「あぁ、分かった。パス出して。」
しばらくの間は、秋にパスを出してもらっていた。
秋「もぅ、8時半だよ。ソロソロお開きにして、朝早くにやろう。」
そう言って、秋は転げ落ちているボールを拾い始めた。
秋「そういえば、2年前よりシュート率上がってるよね。」
「あぁ、ほとんどシュートの練習ばっかりしてたから…かな。」
そっかっと言って秋はまたボールを拾い始めた。
昔見ていた秋の横顔とは少し違うように少なくとも俺は感じていた。
秋「ノエル?最近ボーッとしてることが増えて来てるけど…疲れた?」
「別に、なんでもないよ…。」
秋「…そっか…なら、いいや。」
体育館のモップ掛けも終わり、俺らは帰ることにした。帰る頃には9時になっていた。
秋「明日は、どうするの?」
「6時半には練習するつもりだよ。秋もくる?」
秋「うん。ノエルの練習見たいし。」
「じゃあ、6時頃に秋の家の前で待ってるわ。じゃあな。」
秋「うん!おやすみなさい。ちゃんと体休めてね。」
秋は、小さく手を振り家に入っていった。

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秋「あっ、おはよう。」
「おはよー。」

それから、俺達は遅くまで練習。朝早くに練習。合宿でも同じようにやっていた。たまに冬馬も混ざってやっていた。