本当の恋を… 〜僕等の恋愛事情〜

___大会___

地区大会では、3位に入ることができた。
冬馬「県大会かー。」
ボソッと冬馬は呟いた。
モブ男1「あっ、決勝戦終わった。次表彰だから下におりよう。」

表彰が終わり俺たちは乗ってきたバスで帰ることになった。

__バス__

皆は疲れたのかグッスリ眠っている。俺の隣には冬馬が座っている。冬馬はずっと外を眺めていた。
(そうだ。一応、秋に報告しとくか。)
カバンから携帯を出し、秋に電話をかけた。が、全く出なかった。
(…何時もならすぐ出るんだけどな…。)
秋「…ハイ、もしもし。」
「…秋?寝起きか?」
やっとでたか…。だけど、何時もよりハリがないな。
秋「…うん…。どうかした?」
「3位だったよ。そっちは?」
秋「えっ!ほんとに!おめでとう!私たちはダメだったよ。お祝いしなきゃー!」
「…ありがと。」
秋「うん、じゃあ、また後でね。」
---プツン---

俺は電話を切った。
冬馬「…さっきの秋姉でしょ?」
外を眺めながら俺に聞いてきた冬馬。
「…よく、分かったな。」
冬馬は、ジーっと俺を見てきた。冬馬は意味ありげな笑顔を俺に向けて、
冬馬「顔に書いてあるからサー、秋姉と電話しましたよーって。」
「…(汗)」
冬馬から視線を外した。冬馬はずっとニタニタ笑っていた。