だけど、俺たちは県大会にいっても、初戦で敗退してしまった。初戦を突破しても3回戦で敗退。汐留中と当たることは2年間の間で一度もなかった。
(次の夏の大会。これが中学でのラストチャンス。)
2年前より、部活に力が入った。チーム全体が強くなっていった。これなら、県大会で優勝できるのかも知らない。そしたら、全中にいける。
___________
モブ女1「ねー、最近さー、四ノ宮くんかっこ良くなったと思わない?(笑)」
モブ女2「それ!私も思った!好きな人でもできたんじゃない?」
女子はずっときゃっきゃっ騒いでいる。
呑気なことで。俺は女バスの方を見た。だけど、練習をしている人は1年生と秋とかぐらいだった。
(練習やらないんだったら、退部すればいいのに…。)
冬馬「ノエルさーん、何見てるんすかー?」
ニヤニヤしながら問いかけてきた。
「…別に…何も。」
それでもチラッとだけ秋の方を見た。文句一つ言わずに練習に打ち込んでいた。
前より痩せたように見えたのは俺の気のせいだろう…。
冬馬「…素直じゃない所は似てるなー。」
冬馬が何か呟いていたが俺には聞こえなかった。
部活が終わり、冬馬以外の奴らは帰っていった。
「帰らねぇの?」
汗を拭きながら冬馬を見た。
冬馬は頷きジャージを脱ぎ自主練をしていた。女子の方は誰もいなかった。
体育館にいるのは俺と冬馬だけだった。ボールをつく音、バッシュの音だけだった。
?「まだ、やってるの?」
聞き覚えのある声が、後から聞こえてきた。秋だ。
秋「あんまり無理しちゃダメだよ。」
(次の夏の大会。これが中学でのラストチャンス。)
2年前より、部活に力が入った。チーム全体が強くなっていった。これなら、県大会で優勝できるのかも知らない。そしたら、全中にいける。
___________
モブ女1「ねー、最近さー、四ノ宮くんかっこ良くなったと思わない?(笑)」
モブ女2「それ!私も思った!好きな人でもできたんじゃない?」
女子はずっときゃっきゃっ騒いでいる。
呑気なことで。俺は女バスの方を見た。だけど、練習をしている人は1年生と秋とかぐらいだった。
(練習やらないんだったら、退部すればいいのに…。)
冬馬「ノエルさーん、何見てるんすかー?」
ニヤニヤしながら問いかけてきた。
「…別に…何も。」
それでもチラッとだけ秋の方を見た。文句一つ言わずに練習に打ち込んでいた。
前より痩せたように見えたのは俺の気のせいだろう…。
冬馬「…素直じゃない所は似てるなー。」
冬馬が何か呟いていたが俺には聞こえなかった。
部活が終わり、冬馬以外の奴らは帰っていった。
「帰らねぇの?」
汗を拭きながら冬馬を見た。
冬馬は頷きジャージを脱ぎ自主練をしていた。女子の方は誰もいなかった。
体育館にいるのは俺と冬馬だけだった。ボールをつく音、バッシュの音だけだった。
?「まだ、やってるの?」
聞き覚えのある声が、後から聞こえてきた。秋だ。
秋「あんまり無理しちゃダメだよ。」

