「いや…先客がいるみたいだから。」
彼は、キョトンとしていた。
(そんなに変なこといったか?)
?「なーんだ、そんな事かー。彼は僕の友達なんだ。そうだ!君も、僕達と一緒にバスケしない?」
「…うん。」
さっきいた金髪の男は、ヤンキーではなく、モデルの一ノ瀬 正人だった。ヤンキーじゃなくて一安心した。
?「君の名前は?」
「…ノエル …四ノ宮 ノエルだ。」
?正人「!!!」
何故か2人とも驚いていた。
?「…へー、君が四ノ宮 ノエルなんだー。じゃあ、僕の名前も知ってるよね。
僕は、立花 夏樹。聞いたことあるよね。」
睨むような目で俺を見てきた。
「…あるよ。」
夏樹「ふーん、やっぱり。僕って有名人だなー。千鳥中の四ノ宮くんと違って僕は1人でも勝てるくらい強いからね〜。

イラっときた。
「へー…じゃあ、立花くんは俺に勝てるって言いたいんだー。」
夏樹「…勝てるよ。君ぐらい大した事ないし。噂できいた所僕より強いって感じじゃないしね。」
「…噂だけで、勝てるって決めつけられるのって腹経つんですけどー。」
夏樹「…なら、勝負してみる?僕が負けたら、今の言葉撤回してあげるけど?どうする?」
「…なら、俺が勝ったら、立花くんはそこまで強くないって言いふらしてやるよ!」
夏樹「ガキっぽい。」
フンっと笑うと、俺たちの勝負が始まった。どちらとも、まだ一本もシュートを決めていない。