私の中にあと二人いる【番外編】


「千〜
次は、腕にしてくれる〜?」


僕がそう言うと千は黙って僕の隣に座り僕の腕を持ちマッサージを始めた


「あぁーダメダメっ!
ここに座って、僕を見ながらやって?」


僕は、自分の膝を叩いて千を見た
千は、若干引いた顔をしていたが黙って僕の言葉に従った

僕と千は、キスが出来そうなくらい
顔が間近にあり、千は僕の膝に座ると僕を見ながら腕のマッサージを始めた


千って…
こう近くで見ると…

結構イイ顔してるねぇ…


僕は可愛い顔をしている千を誘惑したくなってきていた

千って顔に似合わずドSらしいから…
ちょっと興味あるなぁ…


僕に惚れたらどうなるんだろう〜?


「遥ちゃん…
その獲物を見つけたっていう目やめてぇ」

「僕に見られるの…いや?」


僕は首を傾げて千に甘い声を出して見て言うと…


「……僕に狙いをつけたんならやめた方がいいよぉ?
僕は、彼女一筋だからぁ」

「あれ?もう彼女にしちゃったの?」


前に千と二人だけで倉庫でお留守番してる時、千が好きな人のことを教えてくれた

千が言わなくても
千が好きな女くらい僕は調べて知っていた


鳳凰のことはある程度調べていたからねぇ…