私の中にあと二人いる【番外編】


「遥様が分けていただけますか?」


僕に割り箸をみんなに渡せと?


僕は良太に文句言おうと思ったら…
良太はニコッと笑って僕を見ていた


あぁ…
そういうことね…


僕は良太の言葉の意味が分かり
良太の頭を優しく撫でた


流石、僕の犬
ちゃんと分かっているみたいだね〜


良太は、嬉しそうな顔で僕にすり寄ってきた


僕は良太の頭をしばらく撫でると
僕の手にある割り箸を一人一本ずつ取ってもらった