折れた翼






「湊〜!そろそろ電車くるぞ!」



放課後遊び終えた俺は
駅前で湊の電車を待っていた。



「ちょっと飲み物だけ買うわ」



自販機で飲み物を買う湊。



「電車いっても知らねーからな」



「っやべ!!」



湊の手から小銭が落ち、
ホームを一人でに転がる。

コロコロと転がっていって…
ベンチにぶつかり止まった。



「っぶねー

線路落ちたらどうしようかと…」



百円玉を拾い戻ってくる湊は
ピタッと止まって俺を見ていた。



「?」



なんだよ?と声を掛ければ
タイプ…と返ってきた呟き。



タイプ…?

ん?と思ったが注がれる視線は
完璧俺に向けて……て、

は!!?



ギョッと目を見開く俺に
即否定され、指を指したのは…



うしろ?



「………」



反射的に振り向いた俺。

すると、真後ろに立っていた
女とバッチリと合った視線。





「あ…、あの時の…」


「昴…?」


















あの日の、あの女だった…。