千代紙の小鳥





ぼんやりと、けれど、はっきりと。



白黒の中で光る蛍の様な光。

地上から浮かび上がるいくつもの光。



けれど、

その光は漂うことなく空へと昇り──・・



無色な世界で白藍の光を放ちながら、

無音の世界で光を照らす音を零しながら、




ただ、地から空へと昇っていく。




その光が、重なり合おうとする

二つの左手を通り抜ける度に

私の左手を少しずつ、少しずつ。



リュウジの手で包まれている時の様な温もりで温めていく。



リュウジの代わりにとでもいう様に。


(この光が、)

夢の中で出逢った少女の声と共に──・・・