千代紙の小鳥



後は手を降ろすだけで触れ合えるのに、

動かない。


距離はもう同じ所にあるのに、

動かない。


手も、瞳も、口も、躯は何も、動かない。

ただ、意識だけが心だけが動いていて。



何も出来ずに一瞬を、長く永く見つめ合う。