千代紙の小鳥







 無音だった。

 何もかも──・・・



躍り舞う桜の花びらも、

いくつもの方向から吹く風も、

もう、すぐ後ろに聞こえていた息の音も、

重い足が鳴らす地面との摩擦音も、

躯全体に響いていた自分の心臓の音も、





 総てが、止まった世界。