いつもの、歩道橋の上にきた。 ここからは、二人とも右と左に別れて歩いて5分の場所に家がある。 お互い一人暮らしだったけど、週末以外は泊まらなかった。 何度か平日に泊まって、大学の講義に遅刻して単位がギリギリだったからだ。 歩道橋の真ん中に立つ。 さすがに、日曜の22時過ぎだ。車も混雑がなく、チラホラ通るだけになった。 冬馬の手が肩から離れて、まいかの手を握った。 また、冬馬のスマホが鳴った。 「今日は、よく電話がなるね」 「まいか、紫陽花はさ、見に行けない」