君のためなら

side 『ミヤ』


ラウの魔法で飛んだこの森は
巨大な木々が立ち並び魔物達が住まう
『暗黒の森』と呼ばれる地だった。

ラウは不思議な男だ。

私がどれだけあしらっても
決して離れることは無かった。

昔は煩わしく思う時もあったが
もう慣れた。

私の隣にはラウが居る。
それが普通になってきていた。

王国が私達を消そうとしている事は
分かっていた。

別に、それでもいいと思っていた。
思う事など何も無い。