君のためなら

side『ラウ』

「あぁ楽しみだな」

驚いた。ミヤが笑った。
いつも否定的で
素っ気ない返事しか返ってこないのに。

でも……返してくれてよかった。
あぁ泣きそうだ。ひどく安心する。
隣にはミヤがいる。それだけなのに。

…きっと僕らの行く先には戦場が待ってる。
逃れられない運命なのだろう。

この戦場を越えなければ
ミヤの未来はない。

ミヤを死なせはしない。


きっと__

「静かで穏やかな
森の中とかに家を建てて
暮らしていけたらいいなぁ」



その未来に僕はいない__


side『ラウ』end