君のためなら


side『ミヤ』

高い木々の向こうに
頑丈そうな石壁が見える

もう少し歩けば
国境を越えるための門が見えるはずだ。

あの石壁には障壁の魔法が掛けられており
いくら魔力の強い私達でも
破ることはできないだろう。

そのためラウがとんだのも
国境の手前だったわけだ

「ねぇミヤ」

隣を見上げると
ラウが柔らかい笑顔を浮かべている

「なんだ」

「これから先どんなことがあっても…

僕が、君を守るからね」

ラウは頭がいいから
きっとこの先に何があるのか
すべてを予測しているのだろう。

「あぁ楽しみだな」

side『ミヤ』end