ちび恋



 風に揺れてるさらさらしたこげ茶色の髪は、短かくて柔らかそう
 
 いつも見下してくる、切れ長の目はとても大人っぽいし、

 ニキビや肌荒れとは無縁そうな肌は正直すごく羨ましい 

 眉とか鼻、口の形なんかも、人形なんじゃないかってくらい整っている


 背が高くて私よりも大きいのに、寝ているからか全体的にあどけない表情の

 彼は、いつもと違って、なんだかとても無害そうだった



 ぼんやり眺めていると、急に強い風が吹いて、彼の持っていた本のページを

 大きな音を立てて、めくっていった

 (窓閉めようかな これ以上音を立てるのも迷惑だろうし……)

 窓に歩み寄ってふと気づいた (どうやって窓閉めればいいんだろう………)



 閉めようとしている窓のすぐ下に備え付けられている椅子は、二人がけのソ

 ファで、そこに膝立ちしなければ、私の手が窓に届かない

 それなのに、高崎が置いた本がたくさんあって、私が両膝をつくには

 少し面積が足りなかった