私が恋を知ったのは、今から数ヶ月前のことだった



 憧れだった霧嶺学園の入学試験2日目日、グループ面接で一緒になった、

 他の中学から来た男の子………



 とっても緊張していて、聞いたはずの男の子の名前も覚えていないけど



 試験官の先生からの質問にもスラスラと答えていて、

 きっと頭良いんだろうなぁ・・・なんて思っていた



 面接では真剣な顔してたのに、面接室から出てすぐ、

 「めっちゃ緊張した~。俺、変なこと言ってねぇかな……

 もし、“ここ”通えるようになったら、よろしくな」なんて言って

 コロコロと表情を変えながら、最後に私を見てフニャって笑った