優しく笑いながら口を開いた浩隆さん。
あたしも何か言わなきゃ!
「初めまして。初です。
慣れないこととかあると思いますがよろしくお願いします。」
そう言うとお母さんが優しく笑って浩隆さんと顔を見合わせた。
あーふたりとも幸せそうな顔してる。
よかったぁ。
「あ、初。
これから浩隆さんの家で暮らそうと思うんだけど、どう?
広いし、私たちの分の部屋あるんだって。」
お母さんが提案した。
「引っ越すってこと?」
「うん、いや?」
「嫌じゃないよ、でも大変だなぁと思って。」
引っ越すのは全然いいんだけど、荷物多いからねぇ。
「あー、そっか。でも、私も一緒に手伝うよ!」
おかあさんがそう言ってくれた。
それなら安心かな(笑)
「うん、いいよ、みんなで暮らしたいし。」
あたしがそういうとお母さんは嬉しそうに笑った。

