キミノカケラ〜群青色の空と君と〜



「別に。あんたに会いに来たわけじゃないし」



なんか気まずい。気まずいというより、曇りのない真っ直ぐな金髪男の笑顔を見ていたくない。
自分が酷く荒んだ人間に感じて、咄嗟に視線を地面に向けた。



「なぁ。なんでそんな薄着なの?ってか、もしかして泣いた?」



触れてほしくない所を真っ先に指摘されて、ビクッと肩が強張った。



「べ、別に」


「ふ〜ん……ま、俺には関係ないけど」



特に気にしてなさそうな口振りにホッとする。
これ以上突っ込まれても、それを上手くかわすコミュニケーション能力は私にはない。


ってか、よく考えてみると、そもそもこんな金髪男なんか無視すればいいだけの話なんだけど。



「なぁ、見てみ。空」



唐突で脈絡のない発言に、思わず「空?」と顔を上げる。
そこにはいつもと何ら変わらない気味が悪い闇空が広がっているだけ。



「綺麗だよな。抜けるような群青色の空」


「……綺麗?空が?私にはただの闇空にしか見えない」



空が綺麗って何?
抜けるような群青色?何それ。
やっぱこの男、意味不明。