「会いたかった……ずっと会いたかったよ」
涙が溢れる。子供のように「うわぁん」と泣く私を、シュウは嬉しそうに目を細めてその涙を拭ってくれる。
「ごめんな、サチ。一人にして」
「ゔうん……」
「不安にさせてごめん。怖い思いをさせてごめん」
「会いにきてくれたから、もういいの……」
不安も恐怖も寂しさも、シュウの笑顔をみた瞬間にどうでも良くなった。
それよりも嬉しさの方が上回って、今私の胸はいっぱいいっぱいだ。
やっぱりシュウは凄い。
シュウの存在そのものが、私の生きる源なんだ。
「謝るのは私の方だよ。シュウが苦しんでるのに、気付けなくてごめん。自分のことで精一杯で、シュウに甘えてばかりだった。一人で病気と闘って怖かったよね……辛かったよね……」
「俺は平気だよ。サチが側にいてくれたから」
「でも私、何もしてない」
「サチは俺に元気をくれた。サチが俺の隣りで笑ってるだけで、俺は何も怖くなかったんだ」
シュウが私の手を握る。
その瞬間、真っ白だった世界が色付いて、透き通るような群青色の空が一面に現れた。
「綺麗……」
今まで見たどんな空よりも綺麗だった。
雲はなく満月が浮かび、星達が夜はまだかと言わんばかりに瞬き始めている。

