「……シュウ」
愛しい人の名を呼ぶ。
会いたい。触れたい。
シュウへの想いが溢れる。
「シュウ……シュウっ‼︎‼︎」
何度呼んでも返事はないのに、私は何度も何度も声を上げた。
どうか、連れて行かないで……
私はまだ、シュウに何も恩返しをしていない。
シュウは私を地獄の底から救ってくれた。
シュウのお陰で、私は笑う事を思い出した。
シュウのお陰で、私は幸せを知ったの……
シュウがいないと、私は生きていけない。
シュウがいないと、私は笑えないわ。
「ゔ……っ、シュウ……お願い、シュウ。声を、聞かせて」
私、まだシュウに自分の気持ち伝えてない。
お願いだから……
シュウに会わせて……
ーーーーー「……ゃん…サッちゃん!」
「う、ん……」
体を微かに揺すぶられ、ゆっくりと目を開けた。
ボヤけている視界が徐々に鮮明になっていく。
「あ……菜摘さん?」
目の前に心配そうに眉を寄せた菜摘さんの顔がある。
「あれ……私…」
キョロキョロと辺りを見渡す。
ここは、病院……?
「サッちゃん、寝ちゃってたのよ」

