「いつからですか?」
「二人で補導されただろう?その少し前からだそうだ」
全然気付かなかった。
そういえば、私がカエデさんに告白された日、珍しくシュウが広場に来てなかった。もしかしてあの日も具合が悪かったのかもしれない。
私達が家を出る決意をした日のことを思い出す。
『こんなの余裕だよ。親は大げさに言ってるけど、普通に生活する分にはなんの問題もないんだ。走ったり激しい運動が出来ないだけで、あとは普通の身体なんだよ』
『でも、』
『俺が大丈夫って言ってるんだから大丈夫。自分の体のことは誰よりも理解してる』
あの時、シュウは本当は知ってたんだ。
自分の病状を知った上で、私をあの地獄から救ってくれたんだ。
どれだけ辛かっただろう。
どれだけ怖かったんだろう。
度々起こる発作を、一人で受け止めて隠し通して。
私ばっかり助けられてた。
私ばっかりシュウに甘えて。
シュウの変化に気付けなかった。
ずっと側にいたのに、私は馬鹿だ……
「この間、検診を受けただろう?その結果はあまり良くなかった」
ハッとした。
検診を受けて、私もついて行ったのに。私は結果を知らない。聞こうともしなかった。
お父さんに再会して、頭の中はそればかりで、検診のことをすっかりと忘れてしまってた。

