キミノカケラ〜群青色の空と君と〜


◇◆◇


カチカチカチ、と待合室の置き時計の秒針の音がやけに響いて聞こえる。

シュウが処置室に入って数十分。

まだ出て来る気配はない。


処置中ということは、まだシュウは生きてる。

それは頭でわかってるけど、最悪のことしか頭に浮かんで来ない。


信じなきゃ……
シュウは大丈夫だって、私は信じなきゃいけないのに。

頭が追いつかない。



流れ続ける涙。
鼻をグスッと啜ると、「サッちゃん」と哲二さんが口を開いた。



「前にシュウが職場で倒れたのを覚えてるか?」



忘れるわけがない。
倒れたって聞いた時は生きた心地がしなかった。

あの後すぐに検診を受けることになって、私は不安を覚えたんだ。



「あれは過労なんかじゃない。軽い心臓発作だった」


「え……」



心臓発作……?
過労じゃないかもしれないとは思っていたけど、まさか発作を起こしていたなんて知らなかった。



「運ばれてきたシュウを問い詰めたら白状したよ。それまでにも何度か軽い発作を起こしていたらしい」


「嘘、ですよね……だってそんな様子、一度も」



それまで、一度も具合が悪そうな姿を見た事がなかった。

それはシュウが隠していたってこと?