キーンコーンカーンコーン




…。





「やっーとおわったぁー!!」





私はそう言って、椅子から勢い良く立ち上がる。






「お前、相変わらずテンションたけーな」






「それだけが取り柄ですからー」





私はそれだけ冬宮に行って席を外す。






すると冬宮が






「お前、今日も行くの?」






「え、そうだけど」






だってもうお昼だもんねー!!





「なら俺も連れてけ」






「…は!!??」






意味がわからない。何、連れてけって。






「だから、俺も連れてけっつてんの!!」





「なんで私が!!自分の足があるでしょ!!」






「…はぁ…これだからバカは…」






「なっ!!!!」






冬宮は飽きれた顔を私に向ける。






「まっ、どうでもいいや。さっさ行くぞー」






いやいやいやいやいやいや!!






どういう風のふきまわしですか!!これは!!






「なにつっ立ってんだよ、さっさ歩け」






さっきから!!聞いておけばなんなのその態度!!






「さっさ歩けじゃなーい!!」






「あ??」






「なんなのあんた、さっきから!!全く意味分かんないし!!」







「だからー」






「行きたいの!!??行きたくないの!!??」






「じゃあ素直に言えば!!??」






「…あーも!!なんで俺がこんなこと言わないといけねんだよ!!いいから来い!!」






冬宮はそう言って私の腕を掴み教室を出る。






「ちょっとー!!何すんの!!??」






…。






…シカト。






「ちょっと聞いてますか!!」






「…るせーな」






「へ!!??」






すると冬宮は私がいつも行く空き教室のドアを思いっきり開ける。






「さっ、梓ちゃん??飯。食おうか??」





と、言って私のお弁当と冬宮の分2つを見せびらかしながら、からかってくる。






って!!いつの間に私のお弁当!!






もしやこいつー…!!






「ただ一緒にお弁当食べたかっただけかよ!!」






私は大きな声で叫ぶ。






マジ、こいつー…!!





「だったら何がわりんだよ!!」






冬宮はドバっとその場に座り込んでお弁当を開ける。






私も冬宮の前にペタッと座って






「ほんっともうっ!!一緒に食べたいならそう言ってよ!!…そしたら一緒に食べてやるのに」






私は上から目線で冬宮に言ったら…。






「あ゛??」






こ、こわっ…。






「な、なんでもないです。ごめんなさーい」






いつもいつも私は冬宮の下。






逆らった真面目に怒られる。






「ねぇ、冬宮…」






「あー??」






「なんで最近、私とお昼食べるの??」






「お前がひとりだから??俺が一緒に食べてやってんだけど、分かんね??」






はいでたー!!






上から目線。






「…私はあえて一人で食べてるの!!」






「あ、何??訳あり??」






「お昼くらい…静かでいたい」






「ふーん」






「なっ、何よ!!」






冬宮は私に向けてニヤニヤする。





まぁしゃあない。






こいつはいつもそうだから。