好き好き大好き

「そろそろ暗くなってきたし送る。」






「えー、もうですか?」








「親御さんが心配するだろ。」







「…分かりましたよ。」







「土曜日また会えるから。」








優しく微笑む拓磨さんに、こっちまで釣られて笑ってしまう。







「じゃあ、早く家に入って。」







「…また土曜日。絶対遅れませんから!」







「当たり前。じゃあおやすみ。」







そう言ってわたしの頭をクシャっと撫でて、車に乗った拓磨さんは行ってしまった。







「ただいま。」






「あら、來華。今日は遅かったのね。まさか拓磨くん?」






「うん。土曜日もデートしてくる!」







ママとパパとお兄は拓磨さんの存在を知ってる。
なぜなら、拓磨さんは私の家庭教師だったから。





「來華、当麻今日荒れてたぞ。」







「え、お兄のところに来たの?」







「まぁサラッと流したけどな。」








寿真哉(コトブキ シンヤ)
23歳。
私の自慢のお兄。






「土曜日何着てこっかな。」







ウキウキしながら部屋に戻った。