次の日。


毎日練習しているからか、


だんだん上手くなってきたと自分でも思う。


「そろそろ終わるか。」


夕日をバックにしたアイツは、


時々かっこよく見える。


もともとイケメンだからな。


でもそれだけか…?


あ、そういえば!!


なんでお前は私以外に猫をかぶっているんだ!!


「…別に。」


…いつもそうやってごまかして。


毎日一緒にいるのに教えてくれない。


知りたいよ!!


お前のこと、もっと…


教えてくれたっていいじゃん!!


「中2のとき…」


アイツは窓の外を向いた。


そして、話してくれた。