月と光のmusic

ガラガラッとドアが開いた。


あ、来た?!


後ろを振り返ると、


「…触るなーーーー!!!!」


うわっ、すいません!!


でもそんなに大声出さなくても…


「お前っ…」


あ、なんか微妙な空気。


なんて言えばよいのやら。


「…何しに来た。」


あ、明らかに嫌がってる…


いや、昨日のピアノの演奏がすごくて、


誰が弾いてるのか知りたかったので…


「…この音、なんだかわかる?」


私の言ったことを無視して、


あの人はピアノに向かった。


聞いてきたのはそっちじゃん!


ポーンと1つの音がなった。


うーん、ファかなぁ。


「んじゃこれは?」


…正解は教えてくれないのね。


そんなことを何回か繰り返した。


あの人は無表情なままだから、


何を考えているのか分からない。


「お前、入る部活決めたか?」


いや、まだですけど…


「ちょっとこっちこい。」


え?!いきなり何?!


っていうか、名前聞いてないし!


「…白石光(しらいし ひかる)だ。
1-2の。」


え、まさかの同学年?


新入生のくせに態度でかっ!


まあ、ついてってみるか。