「う・・・・・・っう、ううう~・・・・・・。」


流也の優しいセリフに、自然と涙があふれ出した。

私も・・・・・・記憶がなくなるまで、流也の傍にいたい。

記憶をなくしても・・・・・・流也ともう一度、恋をしたい。


「わ、私・・・・・・記憶をなくしたら、流也が悲しむと思ったから・・・・・・別れを切り出したの・・・・・・。」

「・・・・・・うん。」


流也は、まっすぐに私の目を見て、私の話を聞いてくれている。


「でも、私・・・・・・別れても、まだ・・・・・・流也のことが好きっ・・・・・・。」

「綾羽・・・・・・。」

「私、ずっと・・・・・・流也の傍にいてもいい・・・・・・?」

「・・・・・・当たり前だ。」


そう言って、流也は私をぎゅっと抱きしめた。