私にとっても、流也にとってもつらいことだけど・・・・・・記憶をなくして、相手を傷つけるほうがもっとつらいと思った・・・・・・。


「りゅ・・・・・・やぁっ・・・・・・。」


私だって・・・・・・こんな別れ方したくなかった。

私が・・・・・・記憶障害じゃなかったら、こんな運命じゃなかったはず・・・・・・。

これは、神様のいたずらなの・・・・・・?

それとも、元々こうなってしまう運命だったの・・・・・・?


・・・・・・あと少しで、私はすべての記憶を失ってしまう・・・・・・。

流也のことだけは忘れたくない。

ちゃんと覚えていたい・・・・・・。

記憶がなくなるのが怖い・・・・・・。

怖くてたまらない・・・・・・。




流也・・・大好き。

最低な彼女でごめんなさい・・・・・・。

離れないって誓ったのに・・・・・・ごめんなさいっ・・・・・・。

流也のことを想うと、胸が締め付けられるように、痛くて苦しい・・・・・・。