唇が離れると・・・・・・流也はやさしい笑みを浮かべた。

その笑顔に・・・・・・私の胸はトクンッと音をたてた・・・・・・。

まるで、甘酸っぱいレモンを絞ったような、淡くて酸っぱい気持ちになった・・・・・・。


「・・・・・・キスしたり、デートしたり、恋人つなぎとかするの、すごい恥ずかしいけど・・・・・・幸せだって思った・・・・・・。」

「・・・・・・え?」

「・・・・・・好きな女と・・・・・・こういう時を過ごせるのが・・・・・・幸せだなって思って・・・・・・。これからも・・・・・・ずっと、このままでいたい・・・・・・。」

「・・・・・・っ。」


・・・・・・流也ぁ・・・・・・。

ごめん・・・・・・。

ごめんね・・・・・・。

最低な彼女で・・・・・・ごめんね・・・・・・。

私も・・・・・・このまま時を過ごしたい・・・・・・。

時間が止まってほしいくらい・・・・・・。

でも・・・・・・もう無理なの・・・・・・。

流也を傷つけないためにも・・・・・・私たち・・・・・・これで、最初で最後にしないと・・・・・・。


「・・・・・・綾羽?」

「・・・・・・。」


私は・・・・・・目に涙を浮かべていた。


「・・・・・・泣いてる?・・・・・・どうした・・・・・・?何かあったか?俺でよければ、話して・・・・・・。」

「・・・・・・。」