「流也?何この手紙。また俺宛てのラブレター預かってたのか?」

「ハア?!ラブレター?!んなわけあるか、バカ!それは・・・・・・一之瀬からだ。」

「・・・・・・ハア?一之瀬、まさか俺のこと好きだったのか?」

「バカかお前!!!遺書だよ!あいつが死ぬ前に、お前宛てに書いた手紙だ!!!」

「・・・・・・遺書?一之瀬が俺に?」

「・・・・・・あいつが死ぬ前に、俺と美緒とお前に、遺書を書いた。」

「・・・・・・。」


あいつ・・・・・・自分が死んで、この世からいなくなる前に、遺書なんか書いたのか?


「・・・・・・とりあえず、俺は家を出るから読めよ。」

「・・・・・・流也は、一之瀬からの手紙を読んだのか?」

「・・・・・・怖くてまだ読めてない。家帰ったら読むつもりだ。」

「・・・・・・そうか、わかった。手紙サンキュ。」

「ああ。」


そう言って、流也は家を出て帰って行った。

俺は、封筒から手紙を取り出して、一之瀬からの手紙を読み始めた。

一之瀬の字はとても綺麗で、丁寧に文章が書かれていた・・・・・・。