それから、三か月の時が経った・・・・・・。
綾羽は一度も目を覚まさずに、亡くなってしまった。
俺は今、綾羽のお墓参りに来ているところだ。
「・・・・・・綾羽、久しぶりだな。」
綾羽のお墓の周りには、綾羽のお兄さんのお墓と同じように、綺麗な百合の花がたくさん飾られていた。
俺も、さっき花屋で買ってきた百合の花を、綾羽のお墓に飾った。
「・・・・・・お前、こんなに綺麗な百合の花たくさん置いてあって・・・・・・周りの人に恵まれてるじゃん・・・・・・。」
綾羽は・・・・・・記憶障害になって、ずっと怖い思いをしてきたかもしれないけど、俺以外にも、優しい人がたくさんいるじゃん・・・・・・。
俺以外の人にも、たくさんの人に恵まれていて・・・・・・綾羽は幸せ者だったじゃん・・・・・・。