俺はまた、君を失ってしまうのか?

君にずっと恋をしてきて、俺の初恋はやっと実ったのに・・・・・・。

君とやっと結ばれたのに・・・・・・。

もう二度と離さないと誓ったのに・・・・・・なのに・・・・・・。


「・・・・・・くそぉ!!!」


俺は悔しくなって、悲しくなって、アスファルトを拳で思い切り叩いた。

アスファルトを叩いた拳はすごく痛くて、血がじわじわと流れ出た。


「・・・・・・く、そぉ・・・・・・。」


俺の目からは涙が溢れ出た。

これは、拳が痛いからという涙じゃなくて・・・・・・綾羽がまた俺の目の前からいなくなって、嫌だという涙。


「・・・・・・綾羽、どこにいるんだよぉ・・・・・・。帰ってこいよぉ・・・・・・。綾羽ぁ・・・・・・。」