「・・・・・・流也ぁ、流也ぁ・・・・・・。」


流也は隣で、幸せそうな顔をして寝ている。

流也から「幸せ」を、奪いたくない。

これ以上、流也の傍にはいられない・・・・・・。


一度別れたのに、私はまた、流也を手放すの・・・・・・。


「・・・・・・いいの、いいのっ・・・・・・。」


私が泣いていると、流也が目を覚ました。


「・・・・・・ん、おはよ、綾羽・・・・・・。」

「・・・・・・お、おはよ・・・・・・。」

「?綾羽、どうした?何泣いてるんだ?」


流也が、私の顔を覗き込んできた。


「・・・・・・流也が傍にいるのがうれしいからっ・・・・・・うれし涙なのっ・・・・・・。」

「・・・・・・そうか・・・・・・。」


流也は優しく微笑んで、私を優しく抱きしめた。

そして、優しく甘い口づけをしてきた。