「こちらか、預かってきた物です」
「…⁈」
差し出されたのは封筒。
その中にはなんと、10万円もの大金が入っていた。
驚いた顔のまま、安堂を見上げると、安堂は、淡々と話し始めた。
「…東郷社長は、貴女にブラックカードを持たせたと聞きました。…流石に、それはマズイと思いまして」
安堂の言葉に頷いてみせた。
「庶民の貴女が、そんな物を買い物時に差し出したら、店員は必ず貴女を疑うでしょう…それに、ちょっとした買い物なら、カードより、現金の方が、都合がいいと、社長に申し上げました」
「…私も、その、そう思います」
おずおずと答えると、安堂は納得したように頷いた。
私は部屋の奥から、カードを持ってきて、安堂に渡した。
「…これ、紫音さんに、お返しください」
「…紫音、さん?」
安堂が険しい表情をした。
「…⁈」
差し出されたのは封筒。
その中にはなんと、10万円もの大金が入っていた。
驚いた顔のまま、安堂を見上げると、安堂は、淡々と話し始めた。
「…東郷社長は、貴女にブラックカードを持たせたと聞きました。…流石に、それはマズイと思いまして」
安堂の言葉に頷いてみせた。
「庶民の貴女が、そんな物を買い物時に差し出したら、店員は必ず貴女を疑うでしょう…それに、ちょっとした買い物なら、カードより、現金の方が、都合がいいと、社長に申し上げました」
「…私も、その、そう思います」
おずおずと答えると、安堂は納得したように頷いた。
私は部屋の奥から、カードを持ってきて、安堂に渡した。
「…これ、紫音さんに、お返しください」
「…紫音、さん?」
安堂が険しい表情をした。

